久々にハードウェア絡みの本を読んだ。
専攻が情報工学だったので、大学の講義でもコンピュータアーキテクチャなどは習っていたが、古典的な話が大半だったので、Out-of-Orderや分岐予測、SMT等、最近の技術について触れている本書は非常に参考になった。(SMTなんてマルチコアのパチモノ...そう思っていた時期が私にもありました。トランジスタの増加量と性能向上率を考えると普通にアリなんだねぇ。Core i7で復活するわけだわ。)
特に面白いと感じたのは3章の演算器の話かな。この辺はハッカーのたのしみで触れられている話よりも更に下の階層の話であり、半加算器や全加算器は知ってるけど、乗算・除算はCPU内部でどう処理されているんだ?という長年抱えていた疑問に答えてくれた。乗算で出てくるWallace Treeなんて用語は初めて知った。
他にも仮想化のハードウェアサポートに関する話とかGPGPUによる超並列プログラミングの話とか色々知らないことばかりだったので、読み終わった後の満足感は高い。