クラーク・コレクション展を見てきた。
展示のメインはルノワールやモネといった印象派絵画だった。
正直に告白すると、ヤン・ファン・エイクやデューラーの緻密な絵画と比較すると、どうも印象派の絵はぼんやりとしていて、余り私の興味の対象には入っていなかった。
実物を間近で見ても筆跡は荒く、ただ色の混ぜ方がすげぇなぁと思いつつ何点か見終わった後だった。
ふと、壁の反対側、先ほどまで見ていた絵の方を振り向くと手元の資料絵や間近で見ていた絵とは見栄えが全く異なることに気づき、驚いた。
あんなにぼやけていた絵が遠目で見るとまるで写真のようではないか。ぐちゃぐちゃな色の混ぜ方も計算尽くなのだろうか。本当に凄い。
縮小コピーの資料絵と実物を遠目から見るのとではかなり違う。
遠めと近めの2パターンが楽しめる。印象派の絵画が人気なのはこういう事なのだなと思った。