2015年8月アーカイブ

せっかくの夏休みなので、昨年作ったArduinoを用いたUSB→BTアダプタを小型化してみた。
最終的に下の写真のようにフリスクケースに収まるぐらいの大きさになったので満足している。
a_promini_usb2bt.jpg

フタを開けると大体こんな感じ。DCジャックはちょっとはみ出した。
a_promini_usb2bt_2.jpg

必要なもの
・Arduino pro mini 3.3v 8MHz版(加えてPCからスケッチを書き込むためのFTDI USBシリアル変換アダプター)
・USB Host Shield for Arduino Pro Mini
・RN-42 XVP(前回のを流用)
・DCジャック
・コンデンサ 0.1μF(パスコン)
・5v ACアダプター
 5vレギュレータをつけようか迷ったかが、スペースの関係上、早々に断念。
 (しかし、完成後のスペースを見るとできそうな感じではある。)
 5v ACアダプター使用前提の設計とした。
加えて諸事情により自分は抵抗 3.3kΩを使用。

以下、やったことをつらつら並べる。
1.USB Host Shield for Arduino Pro Miniの購入
国内では入手できないので、ある意味これが一番敷居が高い。PayPal経由で自分は本家から購入。
Amazonでも互換のパチものが売っているようだったが、後述のVBUS jumperが無いようだったので自分は避けた。
(国内でもどっかの代理店が売ってくれればよいのだけど...。)

2.USB Host Shield for Arduino Pro Miniの下準備
3.3vのままではUSB機器に給電できないので、外部からVBUSへ5vを供給しなければならない。
本家のマニュアルを元にVBUS jumperを切断し、VBUS pad とRAWピンを接続する必要がある。
具体的には↓の方のツイートが参考になる。
https://twitter.com/YuuichiAkagawa/status/307151034839613441
(このVBUS pad とRAWピンの距離感が残念なところ。ほぼ対角線上だ。)

3.USB Host Shield for Arduino Pro Miniと Arduino Pro Miniの接続
スペースを少しでも確保するため、本家の写真にもあるようにUSB Host Shieldの上にpro miniを載せる形で半田付け。

4.9600bps対応
8MHz版を使用する場合、以前使用していた115200bpsだとエラー率が高く、使用できないようなので
前回使用したソースコードを修正した。(bps以外にも最新ライブラリに追従するための微調整も含めた)
Arduino以外にRN-42側も9600bpsに変更する必要があるが、ここで自分はRN-42側のコマンドモードで設定しようとしてハマった。
一回リセットしようさせようとreset pinをカチカチやってみたが、どうも初期状態に戻らない。調べてみると一旦HIDモードに入るとfactory reset出来なくなるようだ(う〜ん、前に初期化した記憶があるのだが...。HIDに入る前だったか...?)。仕方なく、GPOI7をonにすることで対応。RN-42評価キットの実装から間に抵抗3.3kΩを追加したが、モジュール側で設定出来るならこの抵抗は不要。

4.RN-42と接続。
ブレッドボードでテストした後、フリスクケースに収まるようにハンダ付け。
最終的な回路図は以下の通り。
arduinopromini_rn42.png
3.3v機器同士の接続は繋げればイイだけだから非常に楽である。

Windowsとの接続テストの様子。特に問題なし。
a_promini_usb2bt_3.jpg

iPadとの接続もok。今はこのスタイルをベースにやってる。
a_promini_usb2bt_4.jpg

一番大変だったのはフリスクケースの加工である。大きめにカットするときにニッパーを使って切断したが、
本当にお菓子入れかと思いたくなるぐらい材質が堅かった。熱いホットボンドを垂らしても全然平気。
電子工作のケースに良く選ばれている理由がよく分かった。

panpanya2.jpg本屋でこの「枕魚」を見かけて、表紙がすごい気になって買った。

ここ最近では一番のヒットかもしれない。背景がすごい印象的な漫画。けど、日本の何処かにこういうところが在りそうだと思わせる不思議な雰囲気がある。横尾忠則の絵画「暗夜行路」シリーズを観たときにもそういう感覚があったように思う。この印象的な、どんよりとした背景と落書きっぽい主人公との対比がまた良い感じだ。
ストーリーも面白く、可笑しな設定が当たり前のように前提となって話が進行して行く様はまるで短編小説を読んでいるかのようだ。一話ごとに完結しているので一気に読み終えてしまった。前作の「蟹に誘われて」もこのあとすぐに購入したが、やっぱり面白さは変わらなかった。
個人的には「方彷の呆」や「ニューフィッシュ」など、ちょっと不気味な話が好きだ。

あと各話の最後にある作者の日記も印象に残る。読んでいて思ったのは作者の感受性の高さ。自分が今まで気に留めなかったこと、気になってはいたけどスルーしていたことに言及していて、普通の人が無視するようなことにも目を向ける人なんだなと感じた。
次の単行本が出たらまた買いたい。

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