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趣味の洋書

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ここ数年プラモ製作の参考にと、自分の好きな戦車の資料集めをしているのだが、気づくとプラモの代わりに洋書がだいぶ増えていた。本末転倒だがせっかくなので、レビューでもしようかと思う。
ちなみに私はドイツ戦車を好むので、資料も基本はドイツ戦車ものが多い。

なぜ資料を買うのか
プラモを作れればよくて、実物はあまり興味ないし...と昔は思っていたのだが(なので手持ちもプラモの本が多かった)、意外と再現してみたいと思うシーンが写真を見ていると多いことに気づいた。「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもので、自分の想像を現実が超えてるケースが多いように思う。写真を眺めているだけでもこのシーン再現してみたいなぁとヒントや制作意欲を与えてくれることが多い。
あと昔やってたゲームのせいで↓、資料本によく掲載されている戦車の三面図が好きというのが大きい。

なぜ洋書を買うのか
グランドパワーなどの雑誌で日本語でも資料は読めるが、面白い写真は洋書のほうが多く載っているように思う。どうしてもこの手の話題は海外からやってくるので、邦訳本を待つにしてもタイムラグがある。
自分は昔から英語嫌いだったので、今の本棚の状況は昔の自分からしたら信じられないかもしれない。
ただ、写真メインなものは文章量も多くなく、割とそこまでキツくない。知ってる単語遭遇率はTOEICなんかよりも圧倒的に高く、文法もせいぜい中2レベルの知識があれば読める。どうしても文章メインでキツい場合は最終手段でgoogle翻訳アプリを使う。(カメラ→翻訳)
 訳もgoogle翻訳一本にするのではなく、DeepLと組み合わせたりする。(特に訳がしっくりこないとき)
 google翻訳はドイツの昔の書体、フラクトゥールも識別できるので心強い。


■Panzer Tractsシリーズ
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ドイツ戦車資料本の筆頭(個人見解)。よくグランドパワーの引用先になっているし、割と有名なシリーズなのではないかと思ってる。本屋では見かけないが、割とメジャーなプラモ屋に行くと資料コーナーによくある白くて薄い本。
時系列に沿って車輌特徴などがコンパクトに纏まっている。車輌タイプごとに異なる図面が掲載されており、車体変更点の遷移などについて詳しく知りたければこの本で良いと思う。
見たことない写真の掲載率が多く、三面図も多いので、個人的にこのシリーズは大変気に入っている。
難点はページ数の割に価格は高いということか。薄めでよく纏まっているので、場所の取らなさは申し分ない。最近ツイッターのやり取りで再刷時に訂正が入ることを知った。なので、なるべく新しいやつを買ったほうが良い。気に入った車輌だけにするつもりだったが、この本は仲間を呼ぶ傾向にある。収集癖の悪いところが出てしまう。


■Nuts & Boltsシリーズ
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マニアックな車種でも、一定の厚さを保持する本。一体どうやって調査したんだと発刊の度に思う。誰得なんだ...???? と思わせるラインナップが多い中、好きな車種がこのシリーズにいたら当たりと思って良いだろう。
車輌説明、部隊解説、カラー図面、写真が多め。博物館などの実写写真も多く参考になる。プラモデルによる作例有り。

個人的にはtractsとNuts & Boltsで好きな車両を探すと良いように思う。解説本が2冊も要るのかと思うが、この2冊は解説の方向性が微妙にズレているので、あったほうが楽しい。
例えばtractsで製造&配備時期から配属先部隊を特定する。部隊解説をNuts & Boltsで読む等。このような読み方をすると特定時期に製造された車輌がどの辺に居たのか特定できるので、別シリーズの本を読むときの参考にできる。(Nuts & Bolts単体でも頑張れば製造時期から部隊は追えるけど、車輌起点の時系列で調べたいときは2冊組み合わせて調べるとてっとり早い。)資料を組み合わせることで↓のようなことをつぶやいたりする。


■Motorbuch Verlagシリーズ
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シュピールベルガー本と表現されているのをよく見かける。邦訳書はあるが独→英→日のように翻訳されているようだ。私は元のニュアンスを確認したくてドイツ語版を買ったが流石にドイツ語は厳しい...。
解説ボリュームは多く、本の厚さの割に価格は良心的。古い本のようだが、割とこの本で知りたいことが解説されていることが多いように思う。内部構造に対する言及が多いので、戦車の中身を知りたいと思ったらこのシリーズが良いと思う。
 
 
 
 
 
 
 
 

■Panzer Wrecks シリーズ
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写真が大判で大変見やすい。WWIIの写真をでかく表示してもくっきり表示されているのがすごい。wrecksなので、遺棄・破壊された車輌に特化した資料である。プロパガンダ映像とは対局の、物悲しい写真が多い。当然遺体も写り込んでいるケースがあるので、その辺はドライに見る必要がある。
知らないマニアックな車輌が掲載されているので、そちらをつい注目してしまうのだが、既知の車輌についても間違い探し的な使い方をすると、↓のように通常とは異なる特徴を見つけられたりする。

■On The Battalefieldシリーズ
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PeKo Publishing。Panzer Wrecks同様、こちらも大判写真いっぱい。遺棄車輌限定ではないので、ドイツ側の生きている、稼働状態にある車両写真も多い。(遺棄状態もそこそこ多いけど。)

panpanya2.jpg本屋でこの「枕魚」を見かけて、表紙がすごい気になって買った。

ここ最近では一番のヒットかもしれない。背景がすごい印象的な漫画。けど、日本の何処かにこういうところが在りそうだと思わせる不思議な雰囲気がある。横尾忠則の絵画「暗夜行路」シリーズを観たときにもそういう感覚があったように思う。この印象的な、どんよりとした背景と落書きっぽい主人公との対比がまた良い感じだ。
ストーリーも面白く、可笑しな設定が当たり前のように前提となって話が進行して行く様はまるで短編小説を読んでいるかのようだ。一話ごとに完結しているので一気に読み終えてしまった。前作の「蟹に誘われて」もこのあとすぐに購入したが、やっぱり面白さは変わらなかった。
個人的には「方彷の呆」や「ニューフィッシュ」など、ちょっと不気味な話が好きだ。

あと各話の最後にある作者の日記も印象に残る。読んでいて思ったのは作者の感受性の高さ。自分が今まで気に留めなかったこと、気になってはいたけどスルーしていたことに言及していて、普通の人が無視するようなことにも目を向ける人なんだなと感じた。
次の単行本が出たらまた買いたい。

refactoring.jpgここ最近、通勤時間が長くなり、電車内で座っている時間が増えたので、読み始めたが意外とすんなり読めてしまった。以前(8年ぐらい前だろうか‥)借りた時はなかなか頭の中に入らなかったのが嘘のようである。昔と比べるとそこそこコードも上手く書けるようになったからだろうか。
大抵のカタログ内容が「やったやった」という感覚で読み進めることができた。特にプログラミング一般とも思える9章の「条件記述の単純化」と10章の「メソッド呼び出しの単純化」は今まで経験則で学んできたテクニックがほとんど言及されていて、書籍「リーダブルコード」を読んでいた時の感覚を思い出させてくれる。

ふと、高校でプログラミングを始めた時の自分が読んでいたらなぁと思ったが、おそらく本書はプログラミング初心者が読んでもあまり有り難みは感じないのではなかろうか。最初から模範的なコードを見るよりも苦々しいコード、本書のリファクタリング前のコードを書いた経験があって初めて綺麗なコードが理解できる気がする。オライリーの「SQL アンチパターン」同様、むず痒い経験を思い出しつつ、まだやった事のないカタログがあるか調べながら読み進めるのが良いと感じた。

自分の場合だと
6章 メソッドオブジェクトによるメソッドの置き換え
9章 ヌルオブジェクトの導入
の2つはまだやったことがない。そのうち適用出来そうな場面が出てきたら使ってみたいものだ。

特に印象に残ったところは
p97の「バグレポート受け取ったらバグを再現する単体テストを書く」。未だに実践できてなかったな‥。

本書の残念な点を挙げるとしたら原著のコードがJ2SE 1.2とかなり古いところだろうか。付録で補っているが、やはり全体的に古くさい雰囲気が漂う。
また、前に eclipseがやってくれる内容ばっかしとも聞いていたが、確かに本書の多くを占める手順に関してはIDEの支援が得られる今では残念ながら陳腐化した内容になっている。でも本書が出た当時にここまでの内容をカタログ化したファウラーは純粋にすごいと思う。

最後に新装版のメリットとして、初版と違ってどんなページを開いても見開いたままの状態がキープできる。
フルフラット製本というらしいが、これは分厚い技術書全てに普及してほしいと切に願う。

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社会人6年目になろうかというタイミングでタイムマネージメントに関する本を読み終えた。

タイトルにはエンジニアと付いているが、エンジニアに関係なく仕事を進める上で役に立つ一般的な事柄が多く記載されている。社会人を数年経験していると自然と身につく内容も多い。しかし、経験的に身につけた手法のため、曖昧なまま運用している場合が多く、考え方を整理するという意味では非常に役立った。

筆者はPDAよりも手帳などを使うPAA派のようだ。私も記述メインのときはアナログ派なので、割とすんなりと頭に入った。
(私は参照はデジタル、書き込みはアナログという考え方を昔から持っている。PDAならアラームというアナログには無い機能があるが、手書きのお手軽さのメリットの方が上回っているように思える。PDAに移るとしたら手書きよりも早く手軽にPCに登録できるようになったらだろう。)

印象に残ったのは11章「時間の浪費」と最終章にある「空いた時間で何をするか」だ。
RSSフィードの読み漁りは時間の浪費だとすっぱり書かれていた。
昔はよく、http://b.hatena.ne.jp/search/tag?q=[あなたの好きな話題]&users=3&sort=recentとか読み漁っていたものだが、確かに費やした時間を考慮すると得られた物は少ないように思う。自分が勉強になったと思うのはある日突然RSSからやってきた情報よりも、技術的な障壁が発生して自分で調べた場合がほとんどだ。

忙殺されている社会人にもお勧めだが、メインターゲットはこれから忙殺されることになるであろう学生さんたちではなかろうか。
少なくとも私は学生の内に読んでおきたかった。

マンガなど

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・惡の華(4)
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今までの表紙から一気に雰囲気が変わった真っ黒表紙。前半は冷め切った3人の描写がメインなので、あまり会話も発生しないのだが、春日君がどんどん間違った方向に格好良くなっていく。「わかったか?」→「うん!」のくだりは最高だね。今後どうなるのかやっぱり気になる本。


・モリナガ・ヨウのプラモ迷宮日記 第1集 フィールドグレイの巻
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月刊誌アーマーモデリングの1ページコーナーの寄せ集め。この人の味がある絵が好きだ。中身も表紙同様、1ページ内にびっしり書き込まれているのですごい内容が濃い。
IV号戦車の転輪の数にうんざりしたり、最近のキットのポリキャップの少なさに戸惑いを感じたりと、昔からタミヤの戦車プラモを作ってる人にはありがちなネタが多くて楽しめる。組立説明書風の目次もナイス。

ところで、モリナガ・ヨウという名前、昔どっかで見たなぁと思っていたら、私の小中時代のバイブルである「空想科学読本」の表紙の人だった。わーぉ。

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